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2021/10/10
衆院選は「19日公示、31日投開票」
選挙に行こう!
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 第100代首相に、自民党の岸田文雄総裁(64)が10月4日、選出された。岸田内閣発足に伴い、警察庁出身で、第2次安倍政権発足時から官房副長官を務めた杉田和博氏(80)と、菅義偉前首相の側近といわれた、首相補佐官の和泉洋人氏(68)が退任。省庁に影響力を持つ両氏が退くことで「官邸と官僚の関係が変化する可能性がある」と霞ケ関で話題になっている。
 杉田氏の官房副長官の在職日数は歴代最長の3205日。東京オリンピック・パラリンピックの警備を検討する調整会議などを仕切り、各省庁の幹部人事を握る内閣人事局長を兼務した。日本学術会議の会員候補6人の任命拒否は、杉田氏が主導したといわれる。
 一方の和泉氏は国土交通省出身。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設や観光振興などに関わり、加計学園の獣医学部新設問題では、文部科学省に開学手続きを急ぐよう迫ったと批判された(本人は否定)。杉田氏の後任となった栗生俊一氏(62)はやはり警察庁出身だが、それほど霞ケ関への影響力はないとみられている。いずれにしても、「官邸VS.官僚」という悪しき構図はなくし、本来の「市民のための政治」を目指すべきだ。
 ◇      ◇
 警察庁といえば、新たに長官の座に着いた中村格氏(58)は、ジャーナリストの伊藤詩織さんがTBSの元ワシントン支局長から「性暴力を受けた」と訴えた事件で、加害者の逮捕を見送った「張本人」だと指摘されている。当時、警視庁の刑事部長だったからだ。中村氏は、長官の就任会見(9月22日)でこの問題を問われ、「組織として捜査を尽くしたうえで検察庁に送致し、不起訴処分になった。その後の検察審査会でも不起訴相当の議決がなされた」と答弁。だが、現場の刑事は、懸命に加害者を特定しようとしていたといわれている。それがどうして逮捕見送りという「不可解な結末」になったのか。
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 臨時国会会期末の14日に衆院が解散され、次期衆院選は「19日公示、31日投開票」と決まった。岸田首相は就任会見で「新しい資本主義」「所得再分配」「経済再生」――などを強調した。「私の特技は『人の話をよく聞くこと』」とも述べたが、政治家が人(庶民)の話を聞くのは当たり前のこと。それが「特技」であれば、ほとんどの政治家は「人の話をよく聞いていない」ということか。
 新内閣の顔ぶれをみると、9年に及ぶ「安倍・菅」両政権時代に生じたひずみを修正するだけの布陣とは思えない。また、総裁選で安倍氏が支援した高市早苗氏を党の政調会長にすえたこと一つとっても、従来の権力構造を打破したとはいえないだろう。
 選挙は、私たちの意志を政治に届ける機会でもある。いまの日本の政治の実態を知り、自分たちがどんな政治を望むのかを考え、投票に行こう。
2021/10/04
ごまかされるな「新内閣」キャンペーン
 どうであれ、4日から岸田新内閣がスタートする。本来なら、自民党の顔が変わったら変わったで、菅選挙管理内閣の下で総選挙をするのが筋だろうが、そうはいっていない。最近聞かなくなった言葉だが、これも自民党が勝手にやった「政権たらい回し」だ。
 自派を冷遇してでも安倍に付き従った岸田新首相の閣僚人事は、あまり聞いたことがない多数の新人登用や、40代の経済安保相、デジタル相など、結構話題は豊富。だが、それでごまかされるわけにはいかない「政治課題」は、見えるだけでも山積みだ。

 《国会の存在意義》 改めて再確認したいのは、憲法に基づく野党の国会開催要求を蹴って総裁選を優先し、その結果としての国会召集になったという事実。自民党が政権政党である限り、その事実は消えない。これからどうしていく気なのか…?
 《甘利幹事長の説明責任》 仰天したのは、甘利幹事長の出現だ。16年に週刊文春が報じたURから2億円余を受け取った建設業者が口を利いてもらった甘利事務所に証拠があるだけで1200万円が渡った、という疑惑。大臣室で50万円受け取った、という話もあり、甘利氏はTPP担当相を辞任したが、「説明する」といいながら入院してごまかしたまま。これを一体どうするのか?
 《ところで、自民党の1億5000万円は?》 河井事件で明るみに出た、自民党の1億5000万円問題。内閣官房機密費からか、自民党本部の無届け裏帳簿からか、検察の自民党本部捜索説まで流れた疑惑も藪の中だ。
 《モリカケ、桜、公文書偽造の再調査》 総裁選では、野田聖子氏以外、揃って再調査に否定的だったが、「捜査中だから」といってごまかすわけにはいかない。自殺してしまった赤木俊夫さんの遺志をそのままにしておいていいのか? 検察庁はこんなに明白な「桜」問題の法律違反を「下手人は総理」だからといって放っておいていいのか?
 《専門家をどうする? 学術会議をどうする?》 杉田和博官房副長官を代えたからと言って終わらない。1年遅れでもなぜ再任しないか? コロナ問題にしても専門家を都合のいいときだけ「専門家」を使い、異論を聞かなかった安倍・菅政権を引き継ぐのか? 
 《「宏池会政治」は「破廉恥政治」から決別できるか》  岸田氏は9月30日、宏池会総会で「宮沢政権を知っている方は少なくなったが、30年の歴史の重み、責任を感じる」と、「政権派閥」になったことを強調した。「丁寧で寛容」のスローガンは、池田勇人政権の「寛容と忍耐」にあやかったものだろうが、小泉政権以来、右派にハイジャックされていた自民党を復活させられるのか? 「新自由主義からの脱却」(岸田氏)ができるのか? 「廉恥欠く政治」(東京新聞4日付社説)と決別できるのか?

 《「矛盾をごまかす弥縫策」か「日本を変える変革の道か」》 新政権も施政方針演説で、言いたいことを言って、解散するのだろう。ただ、これまでと違っているのは、自民党に対抗する「市民と野党の共通政策」が、対抗軸として提示されていることだ。
 選挙で、自民党を過半数割れに追い込めるかどうか? 問題の焦点は「弥縫策に充ち満ちた自民党のインチキ改革」か「日本を方向を変える市民と野党の政権」か、である。
2021/09/26
神奈川の政治地図が変わりはじめた
 山中竹春さん(前横浜市大教授)の圧勝で終わった横浜市長選挙につづいて、10月17日投開票の鎌倉市長選、24日投開票の川﨑市長選に注目だ。それぞれに勝利すれば(昔流行った)「革新ベルト地帯」ならぬ「市民派市政ベルト地帯」出現ということになる。つづく衆院選で神奈川2区選出の菅義偉首相落選なんてことも空想ではなくなる。
鎌倉に 初の女性市長誕生なるか!
 10月17日投開票の鎌倉市長選で、由比ガ浜西自治会長の兵藤沙羅さん(46)が9月24日、無所属で立候補する意向を明らかにした。
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 兵藤さんは酒店の女将(おかみ)で、地域に大型商業施設を建設する計画に反対する団体「THINK YUIGAHAMA」で事務局長を務めている。
市役所で開いた記者会見で「市民が暮らしにくい町になっている。大型開発より、市民の暮らしを救済したい」と話した。
市民の最大の関心事となっている(藤沢・大船間に造ろうとしている)「村岡新駅」設置や市役所移転は白紙に戻し、小中学校の給食に有機野菜を使などの政策を発表した。会見は2時間に及んだ。
「政策実現の原動力は?」と問われて、それは「愛」ですと答えた。

 自治会のHPを開いてみた。
 ごあいさつ
 「自治会とは行政と個々の住民をつなぐパイプ役であって、自分たちのまちを良くするための大きな役割を担っています。みんなで後世に引き継げる住みよいまちを目指しましょう」と書いている。そのまま「市政」に通じる素直な言葉だ。

 市長選にはすでにNPO代表のT氏、元市議(現職の時市職労を敵視していた)N氏、そして現職の松尾崇氏が立候補を表明している。
初の女性市長誕生にはもってこいの布陣だ。

 沙羅という名は 「沙羅双樹」の沙羅だ。
「名前を付けたのはどなたですか」と聞いてみた。「母です」と。さすが鎌倉人。
 平家物語の一節をおもわず口にした。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」
沙羅双樹の花の色は「白」だ。「白」は源氏の旗印。正確にはピンクがかった白らしい。沙羅さんの選挙ウエアは沙羅双樹の花の色になるようだ。
 源氏といえば 鎌倉だ。
 最近のNHK大河ドラマについて言いたいことはゴマンとあるが、それはさておき、来年の大河ドラマは鎌倉が舞台だという。
 舞台は沙羅さんのために動き始めているみたい。
女性市長の誕生 市民派市政ベルト地帯再来。
楽しみだ。
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