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2021/09/05
野党連合政権
本気度が問われる 歴史的な「秋の陣」
 菅首相。総裁選に立候補しない弁が「新型コロナ対策に専念したい」ですって? 悪い冗談はやめてほしい。日本共産党の志位委員長は会見で「菅首相の政権投げ出しは、コロナの失政、強権と腐敗など“こんな政治は我慢ならない”と言う国民の世論と運動に追い詰められた結果だ」「同時に、菅氏個人の問題でなく、9年間の安倍・菅政治そのものの破綻であり、それを全面的に支えてきた自民・公明の政治の破綻だ。政権交代こそ必要だ」と語っている。
 この大事なときいささか気になる発言が。立憲民主党の枝野代表が「衆院選で単独過半数」「共産党との連立否定」のコメントを出した。
私があれこれ言うより、落語家の立川談四楼さんのコメントを紹介しよう。「枝野さん。共産党云々をここで言うかね。横浜の恩義はどこへ行ったよ。またとない政権奪還のチャンスなのに、その気はありませんと言ってるよね。“連合とは手を切りました。共産党と共闘して頑張ります”今はそれだけ言っとけよ」。率直だ。
 「問題はね、立憲が単独で過半数をとれるのかということじゃなくて、腐りきった自民政権を打倒すために、他の人たちとも協力する気があるのか、ということだよね。単に選挙戦術の話じゃない」(U.Kさん)
 ついでに元文科省次官の前川喜平さんのコメント。「共闘しなければファシズムには勝てない」。
 自民の総裁選。メディアは面白おかしく書き立てるだろうが、所詮コップの中の争い。メディアの目くらましに惑わされないようにしよう。病んでしまったこの国を救えるのは、普通の人の1人1票なのだ。
 横浜市長選で山中竹春さんは「市民一人一人の声を聞く。市民の声が通る横浜市政を実現する。カジノよりコロナ」を掲げて圧勝した。
 地方選挙と衆院選が重なるところも多いだろう。歴史的な「秋の陣」だ。(仲)
2021/08/27
混乱するアフガニスタン
日本は平和構築の努力を
アフガニスタンでの惨禍を報じる各紙
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 米軍の撤退期限が8月末に迫るアフガニスタンが、惨禍に見舞われている。首都カブールの国際空港近くで26日に爆発が2回起こり、米兵や空港周辺にいたアフガニスタン人らが死傷。米メディアは「死者が70人を超えた」と報じた。過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織が犯行声明を出し、バイデン米大統領は報復攻撃の意向を示した。紛争が再燃する恐れがある。日本政府は、米国追随ではなく、紛争予防、平和構築に最大限の外交努力をするべきだ。
 「平和構築」という言葉で思い出すのは、医師の故中村哲さんだ。国際NGO「ペシャワール会」を1983年に創設し、「アフガニスタンで農地を」と井戸を掘って水路をつくり、隣国パキスタンでも医療活動をした。中村さんは、テロを抑えるための自衛隊派遣は「有害無益」と明言した。「このやろう、とたたかれても報復しようという気持ちが強まるばかり」とも。アフガニスタンを軍事攻撃した米国は「正義」であり、当時の「タリバン」(イスラム主義組織)は「悪」と一方的に断じられることに疑問を抱いていた。
 貧困や飢え、教育や医療の不足など、その国が荒廃するには、理由がある。中村さんは、そうした状態を人道支援で改善して対話の道を開くことに力を注いだ。その道半ば、銃撃されて命を落とした。2年前のことだ。
 アフガニスタンの貧困、飢餓の状態は悪化している。干ばつや紛争で避難民が増加した。COVID-19の感染拡大による影響で、食糧危機は一層深刻になっている。
 加藤勝信官房長官は27日午前の閣議後の会見で、自衛隊の輸送機派遣の根拠(自衛隊法84条の4「輸送を安全に実施することができると認めるとき」)は維持されているとの見解を示し、自衛隊機による現地の日本人、大使館のスタッフらの退避活動は続行される。
 アフガニスタンの市民が日本を含む国際社会に期待するのは、米国の報復攻撃への加担ではなく、両者の仲介役となって和平に導くことだろう。日本が「平和国家」と自任するならば、その手腕を発揮しなければならない。
2021/08/23
横浜市長に共同候補 山中竹春さん圧勝!
これが衆院選に影響しないわけがない
 任期満了に伴う横浜市長選が22日投開票され、市民と野党の共同候補で元横浜市大医学部教授の山中竹春さん(48)無・新、立憲民主党推薦、日本共産党、社民党、緑の党、新社会党支援=が、スガ首相直結候補に圧勝しました。
 市民連絡会の鶴見大学名誉教授。後藤仁敏さんから結果の報告が届きましたので紹介します。


 皆様へ
 8月22日に投開票された横浜市長選の結果について報告します。
投票率は49.05%で、前回の37.21%より11.84%も増えました。
 コロナ禍にもかかわらず、投票率が上がったことが山中勝利の一因となりました。

 テレビ神奈川(TVK)の出口調査では、山中=35.2%、小此木22.2%、田中12.7%、林11.7%、松沢8.4%、福田4.8%、太田3.2%、坪倉1.8%でした。それで、22日20時丁度に山中当確が報道されました。

開票結果は、
  山中竹春  506,392票(33.6%)
  小此木八郎 325,947票(21.6%)
  林 文子  196,926票(13.1%)
  田中康夫  194,713票(12.9%)
  松沢成文  162,206票(10.8%)
  福田峰之   62,455票( 4.1%)
  太田正孝   39,802票( 2.6%)
  坪倉良和   19,113票( 1.3%)
                  でした。
 一部で心配された(トップが25%以下)再選挙はまったくの杞憂でした。

 6月まで横浜市大教授であったほとんど無名の新人が、衆院議員を25年間、大臣を何度も歴任した自民党候補、過去3回当選の現職市長、元県知事2人を抑えて勝利するという奇跡としか思えないことが起りました。敵が分裂したのに対し、私たちは多くの市民と多くの野党が共同してたたかった結果です。

 昨夜はワークピアの2階に設けられた開票センターで多くの報道陣が見つめる中、当確の報道とともに祝勝会となり、山中さんが「市民一人ひとりと向き合う」との決意を述べられました。また江田憲司さん、藤木幸夫さん、岡田尚さん、花上喜代志さんらが当選祝いの言葉を述べられました。
 「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」では、市長選の結果についての声明を準備しています。確定したらお知らせしたいと思います。私としては、2014年以来8年間にわたる長く苦しいカジノ誘致反対運動の決着をつけることができ、非常にうれしく思っています。

 林市長が「2年前のIR誘致表明以来、反対の嵐の中を生きてきた」と言いました。反対の嵐を起こした皆様のご奮闘に、こころよりお礼を申し上げます。

              2021年8月23日 後藤仁敏
政治が変わり始めそうです。
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