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2021/01/16
日本は核兵器禁止条約への参加を
  核兵器を全廃に向け、包括的に法的禁止とした「核兵器禁止条約」が、1月22日国際条約として発効する。しかし、日本政府は「日本は唯一の戦争被爆国」といいながら、条約に参加せず、要するに「米国従属」の情けない姿をさらしている。「日本は核兵器禁止条約に加入せよ」―。この日を機会に、全国会議員がふさわしいが、せめて全野党だけでも、一致して共同声明でも出せないものか! 
 日本政府の見解は、「日本は核兵器廃絶の目標を共有しているが、北朝鮮の核・ミサイル開発は、日本及び国際社会の平和と安定に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威。北朝鮮のように核兵器の使用をほのめかす相手には、通常兵器だけでは抑止を効かせるのは困難で、核兵器を持つ米国の抑止力を維持することが必要」というもので、「条約に参加すれば、米国による核抑止力の正当性を損ない、国民の生命・財産を危険に晒すことの容認になりかねない。条約は、日本同様、核の脅威に晒されている非核兵器国からも支持を得られておらず、国際社会に分断をもたらしている」という。(外務省HP)
 一方日本は、核兵器禁止条約には一切触れず、①核戦力の透明性の向上、保有国間の信頼の醸成②核兵器使用のリスクを減らす方策③軍縮教育や被ばく者との交流―などを提案した核軍縮決議案を提出、国連第一委員会で成立させたが、今年は賛成国が昨年より9カ国、一昨年との比較では21カ国も減り、国際社会の日本への信頼の低下を見せつけた。
 日本国内での世論調査では、日本世論調査会の昨年8月調査で72%、朝日新聞の11月の調査で59%が条約に参加すべきだと回答、日本原水協の調べでは、日本政府に禁止条約への参加を求める地方議会の意見書が12月現在で501議会に達した。「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」も始まっている。
 真面目な話、「核の傘の下」にあるからといって、この条約に反対できないというものではないだろう。「米国と気まずくなる」「米国が『防衛』してくれなくなる」も本当だろうか。北朝鮮は確かに「核」を持ったらしいが、では「米国がいなくなったら日本を核攻撃する」というのだろうか? 「非核」の丸腰の日本を、核で攻めてくると言うのだろうか? これを機に、本当に考えたい。
 「唯一の戦争被爆国・日本」は、ここではっきり、「核なき世界」へ舵を切るべきだ。
2021/01/08
緊急事態宣言再び
~発令した本人は失態だらけ
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 新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が1月8日、首都圏の1都3県で再発令された。
 飲食店、バー・カラオケへの営業時間の短縮要請、不要不急の外出自粛、在宅勤務の推進など、初回よりも対象は限定的となったが、事態は依然として深刻だ。菅義偉首相は再発令後の記者会見で「1カ月後には必ず事態を改善させる」と発言。法律上の感染症への指定が遅れるなど当初の判断ミスが重なり、拡大を食い止められなかった国の責任が問われるのはもちろん、再発令を出した本人の失態も続いている。
 菅首相は先月14日夜、東京・銀座のステーキ店で、二階俊博・自民党幹事長(81)をはじめ、俳優の杉良太郎さん(76)、タレントのみのもんた氏(76)ら8人で会食した。それぞれ、感染した場合の重症化のリスクが高い70代以上。しかも「GoToトラベル」事業の年末年始の全国一斉一時停止を発表した日の出来事だ。翌日にはインターネットTVの番組に出演し、「こんにちは。ガースーです」とひょうきんなあいさつで登場した。コロナ禍が長引いているときに、驚きを通り越して、あきれた人もいることだろう。
 頭を切り替えて今後の対応に集中しなければならない。市民にできることは「3密」防止、衛生面、換気の徹底などだが、PCR検査の拡充、そのための医療現場の支援、生活困窮者のサポートなど、私たちの税金が適切に使われるよう監視する必要がある。
 「誰も置き去りにしてはならない」。これは国連の開発目標であるSDGsの合言葉。大切なのは命を守ることだ。国際社会と連携し、この難局を乗り切らなければならない。
2021/01/01
寅さんの啖呵売
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        結構毛だらけ 猫灰だらけ
        安倍のまわりはウソだらけ

謹賀 闘牛年。「この国をまともな国にする年」の幕が上がった。

〇 ――――――答弁訂正に関する発言の申出について―――――――

 私が、本会議及び委員会において、内閣総理大臣として行った答弁について、事実と異なる部分があることが判明いたしましたので、答弁を訂正する発言を行わせて頂きたいと存じます。お取り計らいのほど、よろしくお願い申し上げます。

 これは12月24日 安倍晋三元首相が衆議院議長に宛てた文書だ。
答弁の訂正とは・・・国会で118回も「桜を見る会」前夜祭について虚偽答弁を重ねてきたことについてだ。

〇118回の中身は
  1. 夕食会の収入と支出に関する政治団体などの関与について。「事務所は関与していない」と答弁70回。
  2. 夕食会を開いたホテルの明細書などの発行について。「明細書はない」と答弁20回。
  3. 政治団体による不足分の補填について。「差額は補填していない」と答弁・衆参両院で28回(衆院調査局調べ)。
〇訂正発言をしたいのなら本会議や予算委員会の場でやればいいのだが、結果は25日の衆参両議院運営委員会。
 「社長が公の場で嘘を100回以上も重ねた揚げ句、“社員にダマされた“という言い訳は通用するのか。その上、社員だけは詰め腹を切らせ、社長は”初心に帰って全力を尽くす“なんて言い分は通らない」(立憲民主党・辻村清美衆院議員)
 「多額の補填は“不適切な支出”と指摘されるのはまずいと考え、隠蔽のために不記載にしたのではないか」(日本共産党・宮本徹衆院議員)。これに対して安倍は「(秘書と)接触し、話を聞くことができない」と答弁を拒否。
 さらに「補填分の原資は“私のいわば預金から下した」「事務所に手持ち資金として預けていたもの」だと。

〇これに対して安倍の地元からも厳しい声。「預けてた個人の通帳?から毎年何百万円も引き落とされて気が付かない?」「裏切られた」「議員辞職だ」(朝日新聞デジタル)

〇記者会見を見ていた人は・・・「私は秘書から言われるままを国会でお話ししました。と神妙な顔でうなだれて唇を噛みしめて“痛恨儀礼”。すべてを秘書にかぶせるのだな」
「責任はもとよりこの秘書を信じた私にございます」「私の監督不行き届きでございます」「責任を痛感しております」と言って深々と頭を下げる。両手を前で組んで誠実さと謙虚さを演出。ときどき無念さを精一杯漂わせて唇を噛みしめる。そこここに「いささかも」とか「もとより」とか時代がかった大仰な言葉遣い。
 かくも重大な事件を安倍本人は不起訴。すべて秘書におっかぶせ。「今後とも一議員としての責務を全うし責任を果たしてまいる所存です」「国民の皆様には誤解を招いて申し訳ございませんでした」
 これで幕引きというのか!ゴメンですむなら警察も検察も裁判所も刑務所もいらんわい。

〇25日の加藤勝信官房長官の記者会見での発言。国会答弁における「虚偽」の定義について、「何をもって虚偽答弁というかは、必ずしも固定した定義が国会の中」であるとは承知していない。使われる文脈によって判断されている」と言ったという。例示として広辞苑を引きながら「(虚偽について)“真実でないこと、また真実のように見せかけること、嘘、偽り、空言”と言った言葉が並んでいる」と紹介したという。ええッ、ほんとに広辞苑をもちだしたの?。恥の上塗り。バカ丸出し。嘘、偽りは118回あったのですよ。

〇知人のFさんから「寅さん」の啖呵売(たんかばい)の決め台詞が届いた。
「結構毛だらけ 猫灰だらけ 安倍のまわりはウソだらけ」。
 文章とは無関係だが、上の写真は筆者が番組宣伝マン時代に渥美清さんと一緒に撮った写真だ。二人とも若かった。

〇数ある嘘の中でも最も卑怯な嘘は、他人に罪をなすりつけるためにつく嘘だと私は思います。コロナ禍で苦しむ世界の中で、嘘をつかないというルールがいかに大切なことか。わたしたちは今 思い知らされています。(12月26日 TBS「報道特集」で金平茂紀さん)

〇自民党議員の三大伝統芸
  1. 悪事がバレたらすべて秘書のせいにして自分は知らぬ存ぜぬ。
  2. 悪事がバレたら仮病で緊急入院
  3. 悪事がバレたら「虚偽答弁」と「ごはん論法(パンを食べたにもかかわらず、ご飯は食べていないと論点をずらして逃げるという論法)」と「お答えは差し控える」で国会閉会まで逃げ切り、あとはホトボリが覚めるのを待つ。(きっこのブログから)
〇茂木外相の政治団体。使途不明の支出が1億2000万円以上。全体の97%占める。(東京新聞ウエブ)
 声あり「おい茂木よ、まさか“私の秘書が”なんて言い訳は通用しないぞ」。

〇自民党の二階幹事長、自分を含む菅首相らとの大人数会食に批判が出ていることについて。「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている」。会食でなく意見交換だと。

●外出を控えていたらメモ書きが増えました。何の脈絡もなく書いてしまいましたが、「この国をこのままにしておくわけにはいかない」思いは募るばかりです。今年こそ!です。
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