元芸人で脚本家の西条みつとしさんが主宰する劇団「太陽マジックフィルム」の舞台「センチュリープラント２０２２」が東京都新宿区の新宿シアターサンモールで上演されている＝写真。
　父が創業した団子屋を継いだ姉妹を中心にした群像劇。分離性症候群という病を患う妹の面倒を見ながら店を切り盛りする姉の良美は、人生の節目ごとに厳しい選択を迫られてきた。姉妹をはじめ、周囲の人々も「あのとき、違う道を選んでいたら」と悩みながらも懸命に前に進んでいく。
　西条さんは、吉本総合芸能学院を経て芸人のＡＭＥＭＩＹＡさんとお笑いコンビ「ノンストップバス」を組んでいた。コンビ解消後は演劇の世界に足を踏み入れ、２０１２年に劇団を旗揚げした。
　今作の初演は２０１４年。新型コロナウイルス禍にあるいまは、当時よりも社会情勢は厳しくなっているが、「自分の未来を信じて歩んでいればいつかは花が咲く。登場人物の姿から希望を見いだしてもらえれば」と語る。長渕剛さんの長女で俳優の文音さんが良美を演じ、舞台で歌も披露している。２７日まで。詳細は劇団のホームページで。