点描
2022/08/21
劇作家、精神科医、くるみざわしんさん新作
漱石と正造の生き方題材に舞台
東京・阿佐谷で
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「ひとつオノレのツルハシで」に出演する土屋良太さん(中央)ら
 劇作家、精神科医のくるみざわしんさん(55)の新作「ひとつオノレのツルハシで」が東京都杉並区阿佐谷北2の「ザムザ阿佐谷」で上演されている。
 明治の文豪、夏目漱石と、足尾銅山鉱毒事件の被害者救済に取り組んだ田中正造。同時代に生きた二人の存在を、舞台上でクロスさせた架空の物語。東京に住む漱石と妻のもとに訪ねてきた男性がその後、正造の活動に参加し、二人の間をつなぐ役目をする。
 くるみざわさんは「明治という近代国家が抱えた問題に、漱石は小説で、正造は政治で挑んだ。二人の生き方を通して、いまの時代を見つめ直そうと思った」と話す。
 22日まで。詳細はマートルアーツ(03-6279-9688)
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