点描
2023/04/22
「ウチナンチューとアイヌ」テーマに舞台
「流山児★事務所」公演
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 太平洋戦争末期の沖縄を舞台に、ウチナンチュー(沖縄人)とアイヌ民族の兵士らの葛藤を描いた劇団「流山児★事務所」の新作「キムンウタリOKINAWA二部作1945 ⇔ 1972」が東京都世田谷区北沢1の「ザ・スズナリ」で上演されている=写真、横田敦史さん撮影。
 「沖縄とアイヌ」をテーマに劇作家の詩森ろばさんが脚本を手がけた。沖縄の劇作家、故知念正真さんの戯曲「人類館」(1976年)へのオマージュ(敬意)が込められている。「人類館」は、1903(明治36)年に大阪で開かれた内国勧業博覧会に合わせ、民間が設置した「学術人類館」でウチナンチューやアイヌ、台湾の先住民らが「見せ物」として展示された人類館事件が題材だ。詩森さんは、人の胸の奥底に潜む差別意識と、沖縄戦でウチナンチューやアイヌ民族の兵士らも犠牲になった史実を重ねた。今回の公演は、本土復帰前後の沖縄と日米核密約に視点を置いた詩森さん作の「OKINAWA1972」(2016年)の改訂版と交互に上演。「キムンウタリOKINAWA1945」は4月22日まで。「OKINAWA1972」は23日まで。詳細は流山児★事務所のホームページで。
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