点描
2023/02/26
劇団トラッシュマスターズ「入管収容所」
84-s-1.jpg
東京・墨田で26日まで上演
3月17日からオンラインで配信
 名古屋出入国在留管理局で収容中のスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが2021年3月に亡くなって間もなく2年。ウィシュマさんの事件を題材に日本の入管行政のあり方を問う劇団トラッシュマスターズの新作「入管収容所」が今月、東京都墨田区の「すみだパークシアター倉」で上演され、26日に千秋楽を迎えた。
 同劇団の主宰者、中津留章仁さん(49)の作、演出で、在留資格を失った30代のスリランカ女性が主人公。DV(ドメスティックバイオレンス)の被害を受け、自国に帰れば「命の危険がある」と、入管施設で仮放免を求めるが、幹部職員は「不法滞在者は原則として入管施設に収容。国外退去処分が決まれば自ら帰国するか、強制的に送還」との国の方針の下、あくまでも送還しようとする。舞台では、長期収容されるそのほかの外国人の苦しみ、当事者と日々接する現場職員、支援者の葛藤にも視点を置き、人々の生きる権利や自由を法律でしばる実態を浮き彫りにする。
 3月17日からオンラインで配信(4月14日まで)。チケット(3000円)販売は3月31日まで。詳しくは同劇団のホームページで。
管理  
- Topics Board -