点描
2021/09/04
関東大震災から98年
荒川河川敷で朝鮮人犠牲者を追悼
追悼碑の前で、犠牲者に思いをはせる朴保(左)と慎民子さん
37-s-1.jpg
 今年は関東大震災(1923年)から98年。震災時に虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式が9月4日、東京都墨田区八広の荒川河川敷で開かれた。当時、「朝鮮人が暴動を起こす」などのデマが関東一帯に広がり、中国人も犠牲になった。
 追悼式には、在日朝鮮人、韓国人をはじめ、「日本の加害の歴史を風化させてはいけない」との思いを抱く市民らが参列。また、在日韓国人のミュージシャン、朴保(パクポー)さんが鎮魂の演奏をした。式は公立中学の元英語教師、西崎雅夫さん(61)、在日韓国人2世の慎民子さんら有志が1982年から始め、2009年には河川敷の近くに追悼碑を建立した。
 震災発生の9月1日は、東京都立横網町公園(同区)の都慰霊堂で震災犠牲者の大法要が営まれ、公園内の別の場所で朝鮮人犠牲者の追悼式も行われた。都知事からの追悼文は、小池百合子知事が就任してから5年連続、取りやめとなっている。
管理  
- Topics Board -