点描
2021/08/21
杉原千畝の「命のビザ」展示
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祖父の思い出を語る杉原まどかさん
 ナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人を他国に脱出させるため、日本通過のビザを発給した元リトアニア領事代理、杉原千畝氏(1900~86年)の足跡を伝える展覧会が東京の日本橋高島屋S.Cで23日まで開催中だ。
 会場では、ポーランドから一家でリトアニアに逃れてビザを取得し、日本を経由して米国に渡った物理学者、ビクター・ギリンスキーさん(87)らサバイバー2人の実物のビザを展示。ギリンスキーさんは「この命の贈り物に対して、決して変わることのない感謝を杉原さんと日本のみなさんにささげる」とのメッセージを寄せる。リトアニア時代に千畝がつづった手記や育児日記なども披露している。千畝の孫で、同展の企画、構成に関わったNPO法人「杉原千畝命のビザ」副理事長の杉原まどかさん=写真=は「サバイバーの方々の記録を含め、この史実を伝えることは残された私たち家族の役目」と言う。
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