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2021/07/10
マルセ太郎さん作「イカイノ物語」ファイナル  東京、大阪で
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 サルの形態模写や独特の話芸で人気を呼んだ在日コリアン2世のボードビリアン、マルセ太郎さんが亡くなって今年で20年。マルセさんが自ら脚本を書いた「イカイノ物語」が東京・両国の「シアターX(カイ)」で上演されている=写真。大阪の旧猪飼野地区で生まれたマルセさんの自伝的な作品で1999年に初演。チェサ(法事の一つ)の日に集まった家族の姿を描き、在日の人々の過酷な歴史も盛り込んだ。今回は、在日1世のハルモニ(おばあさん)を演じる矢野陽子さん(79)をはじめマルセさんと交流を重ねた役者、スタッフらによる最後の公演となるため「ファイナル」と銘打っている。マルセさんは民族の誇りを秘めながら「芸のため」と日本国籍を取得。2001年にこの世を去った。11日まで。14、15日は大阪でも公演する。
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