2022/04/22
坂口安吾原作の舞台「夜長姫」池袋で上演
「9PROJECT」の新作
演劇ユニット「9PROJECT」の新作「夜長姫」が東京・池袋のシアターグリーンで上演されている=写真。無邪気に人の死を喜ぶ残酷な姫と、並外れた大きな耳を持つ彫り師の物語。その異形さゆえに「耳男」と呼ばれ、孤独に生きる彫り師が、姫との間に生まれた数奇な絆を通し、自身の内面にある「絶対の孤独」を乗り越えていく。俳優たちの言葉とダンサーの身体表現が紡ぐ幻想的な舞台になっている。作家、坂口安吾の短編「夜長姫と耳男」が原作だ。同ユニットは、北区つかこうへい劇団(すでに解散)の元メンバーらで構成する。代表の渡辺和徳さんは「耳男が出した結論は、先の見えない現代社会の人々の一つの希望になるかもしれない」という。24日まで。