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2026/01/29
「マスコミ九条の会」有志のアピール
憲法を護れ! 非核三原則を守れ! 安保法制・軍拡反対!
       メディアは反戦を貫く言論を!
 高市早苗首相は1月23日、ついに衆議院解散に踏み切った。物価高にあえぎ、寒波の中で震える庶民など全くかえり見ず、独りよがり、米国言うなりの政治を進めるための解散・総選挙である。奇怪なことに、それに併せて、立憲民主党と公明党の「野合」的新党、「中道改革連合」が結成され、大政翼賛的世論結集が狙われている。
 今回の解散・総選挙は、「再び戦争の惨禍が起こることがないように」と決められた日本国憲法を踏みにじり、米国の意向にも反して、「台湾有事」による戦争を想定し、「核持ち込み」を画策する高市首相が、多くの自民党員の意思さえ無視し、「言いなりになる衆議院」を作ろうと考えた。さらに首相の周辺では、新たに、「政治とカネ」の疑惑、統一教会との癒着問題が浮上、予算委員会での追及に逃れる手立てがない、など行き詰まりは際限がない。
 そんな中で独断で議員のクビを切り、日本国民を巻き込んで行う解散・総選挙は、憲法違反であるばかりでなく、民主主義を破壊する暴挙である。私たちはこの行動に強く抗議し糾弾する。
 一方で、公明党と立憲民主党は、こうした政権の動きに呼応して、「右でも左でもない」とする「中道改革連合」なる新党を結成した。しかし、「新党」が主張する「責任ある憲法改正論議の進化」「現実的な外交・防衛政策」「原発推進」は、これまで、「反自民」、「反戦平和」の立場で、立憲民主党の政策を大きく転換、自民党の補完勢力の立場を志向するものである。これは、戦後80年間培われてきた、平和憲法と歴史に対する裏切りであり、国民に対する「裏切り」でもある。私たちはこの「新党」結成に抗議し、支持できないことをはっきりと表明する。
 これまで、私たちのような全国の「九条の会」も「国民連合・市民連合」も、「護憲」「非核三原則」「違憲の安保法制反対」「原発反対」を譲ったことはなかった。しかし、『新党』が掲げる「自衛戦争なら仕方がない」「核廃絶ではなく核抑止論で」「原発の安全運転を」といった主張は、これまでの自民党政権の姿勢と変わりなくなってしまった。
 私たちの「どんな場合でも戦争はしない」「核兵器廃絶、非核三原則堅持」「軍拡・攻撃的兵器配備反対、武器輸出反対」などの諸原則は、いまなお、そして将来にわたる、日本国民の主張であり、原則的立場である。私たちはこの主張をあらゆる場で、世界に向かって、主張し続ける。
 私たちは、メディアが真に国民のためのものであるならば、真実の報道と民主主義、人権擁護の立場から、この世論を広げていくよう求める。

2026年1月25日  「マスコミ九条の会」有志

今井 康之 (元岩波書店役員)
河野 慎二 (日本ジャーナリスト会議運営委員、元日本テレビ)
小林 義明 (映画監督)
杉山 隆保 (元毎日新聞労組本部書記長)
仲築間卓蔵 (マスコミ九条の会代表 元日本テレビ)
畑  泰彦 (デザイン・ディレクター、元電通)
丸山 重威 (日本ジャーナリスト会議運営委員、元共同通信)
廣瀬  功 (JCJ「ジャーナリスト」編集長、元朝日新聞)
梁取 洋夫 (ジャーナリスト、元しんぶん赤旗)
山中 賢司 (日本ジャーナリスト会議運営委員、元読売広告社)

2026/01/28
「電撃解散」「電撃連合」に抗議とアピール
 新年早々の27日、第51回衆院総選挙が公示されました。

▼行き詰まりの身勝手解散
 予算編成期の解散も、総選挙も異例。与党幹部にも相談していない中での解散・総選挙でした。なぜこんな行動に出たか? 推察しかできませんが、高市首相は自民党右派だけでなく、極右勢力のチャンピオンとして出てきたのに、米国の反対があったり、「統一教会」との癒着や、政治とカネの問題が膨らむ一方で、思うようにならないことから、高支持率のうちに解散総選挙に打って出た、ということではないか、と見られます。
 トランプ大統領の脇で跳んだりはねたり、習近平以下居並ぶ中国幹部を前に「仲良くしましょうね」と大見得を切った直後の「台湾有事」発言、かねてからの首相の主張に迎合した「核保有発言」、「米国の主張と違う」といわれ、「ちゃんということを聞け!」と見せしめ的「ベネズエラ侵攻」、「沖縄も同じこと」と言わないまでの「グリーンランド領有宣言」…。韓国から統一教会の報告も流れてきて、あわよくば、と「中道」と称する「第二保守党作り」にも便乗して、「行くところまでは行く」と、自民党右派と極勢力が、急ぎ、開き直った解散・総選挙です。

▼本当の「選択課題」は何か
 大変なのは、立憲、共産の提携を軸に、市民も結集して生まれた各地の「元・統一候補」ですが、「右も左も切って『中道』」という新党は、結局自民党・右派政権に迎合し、日本を再び戦争に引き込むことになりかねません。どんな形の戦争も、核も、改憲も、原発も、軍拡も、武器輸出も、「ダメなものはダメ」、市民の声に従って、ぶれない路線を選択してほしいものです。
 いま、マスコミ批判が広がっています。問題は読者、視聴者の側から見て、総合すればそれなりに事実は伝えられていますが、その「事実」の意味が十分伝えられて
おらず、「国民の知る権利」の担い手として、あまりにも不十分だ、ということです。今回も、高市首相が繰り返した「国論を二分する政策課題」について、記者会見では「それは何ですか?」と聞かず、事実上、高市の言いっぱなしを認めてしまっています。

▼譲れないものは何か
 こうした状況に、「マスコミ九条の会有志」の声明は、こういう状況中で、市民はどう考えればいいのか、を提起したものです。譲れないものは、「戦争」「憲法」「生命の危機」…。下記の通り、選挙に当たってのアピールを発表しました。ネットでも賛同者を集めますが、ここで改めて紹介します。
 なお、このページの上の「総選挙アラカルト2026」では、いくつかの団体の「声明」を紹介しています。ご覧ください。
(S.M)
2026/01/20
開き直り「タカ首相」の闘争宣言

高市首相でいいかどうか決めろ!

 「高市早苗が総理大臣でいいのか。国民の皆様に決めていただく」「『国論を二分するような大胆な政策改革』について、皆様に正面からお示しし、その是非について堂々と審判を仰ぐことが,民主主義国家のリーダーの責務だと考えました」―。
 1月19日、記者会見した高市早苗首相は,「23日衆議院解散、27日総選挙公示。2月8日投票」の日程を明らかにしたが、約1時間に及ぶ会見では、「国論を二分するような重要な政策改革にも果敢に挑戦していきたい」と繰り返し述べ、衆院解散・総選挙に打って出るに至った「思い」を強調した。

「国論二分の大胆な政策」と「右派宣言」

 首相は「国論を二分するような大胆な政策改革」については、演説と質問への答えで4回繰りかえしたが、そこであげられているのは、「全く新しい経済財政政策」「責任ある積極財政」のほか「持続可能な社会保障制度の構築」、「安全保障政策の抜本的強化」、「インテリジェンス機能の強化」「皇室典範と日本国憲法の改正」。「曖昧な政治ではなく、進むべき方向を明確に示し、国民の皆様に堂々と信を問いたい」という。いかにも高市氏らしい「右派内閣宣言」だった。
 問題はそんな状況にも関わらず、「国論を二分する大胆な政策とは何のことか」という当然の疑問について、記者団からの質問はなく、何のことかわからないで終わっている。

「宗主国」との矛盾、改憲派の期待との相克…

 数時間前、立憲民主党と公明党は、結成した「中道改革連合」の綱領と基本政策を発表,「存立危機事態における自国防衛のための自衛権行使は合憲」とし、「原発再稼働」も容認した。立憲が掲げてきた「安保法制の違憲部分の廃止」や「原発ゼロ社会の一日も早い実現」はなくなり、「憲法改正論議の深化」も明記されている。
 この結果、高市首相は,参政党、保守党など極右政党や自民党保守派の要請に応じての「右旋回」に安心して応えられる状況が生まれたと言える。気になるのは、「台湾有事発言」や「核保有」でトランプ大統領に叱られたり、国務省にたしなめられた通り、米国の世界戦略からはみ出ないように、従属していくことで、この日の会見になっている。

あなたでは困ります、の意思表示を

 高市首相は、政権批判に対して「右傾化ではなく、普通の国になるだけ」と表明した。1991年に小沢一郎氏が「普通の国」を強調、国連の平和維持活動(PKO)や集団安全保障に自衛隊が積極的に参加すべきだと主張したが、抜け目なく、同じ主張をしたのだろうか。
 首相は、総理大臣が私でいいか? と開き直って問いかけている。だが、首相をあなたに続けさせるわけにはいかない。物価高など国民生活を置き去りにし、安保法制強化、軍事化拡大、改憲も視野という政権を容認するわけにはいかない。
 押しつけられた選挙だが、争点は作られている。はっきりそれを意思表明しよう。
(S.M)
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