2025/05/11
舞台俳優、川口圭子さん
一人芝居「花いちもんめ」
5月12日まで東京・下北沢で
舞台俳優の川口圭子さん(67)による一人芝居「花いちもんめ」が東京・下北沢の「
OFF・OFFシアター」で上演されている=写真。
劇作家の宮本研の戯曲で、戦時中、旧満洲(現・中国東北部)へ渡った女性が、敗戦前後の出来事を振り返る。ソ連軍の侵攻や、幼い子どもを連れての過酷な引き揚げの様子など、自分や家族、同郷の人々のことを語る中から、戦争の実相を浮き彫りにする。中国残留孤児の問題にも触れている。
劇団銅鑼に所属する川口さんは、「30年前、劇団新人会時代の先輩がこの作品を演じ、心を動かされた」といい、10年前に自ら同作に挑戦。「戦時下、何があったか、戦争の問題を風化させてはいけない」との思いが今回の再演に結びついた。昨年、設立した自身の「劇団川口圭子」プロデュース公演だ。「この一人芝居を若い世代の俳優に引き継いでいきたい」と川口さんは話す。
公演の問い合わせは、
劇団川口圭子のウェブサイトで。
(M・M)