2025/03/25
「ホモ・ルーデンス」上演
東京・新宿の青年劇場スタジオ結で
27日まで
元福島県立高の教諭で劇作家の佐藤茂紀さんの新作「ホモ・ルーデンス-The players」が東京・新宿の青年劇場スタジオ結(YUI)で上演されている=写真・成毛章浩さん撮影。震災で被災した地方の町を舞台にした物語だ。
未曽有の被害をもたらした震災から5年。財政難の影響で町の公民館の閉鎖が決まった。「市民が集まる場を失いたくない」。かつて高校の演劇部で活動していた若者が、震災で上演できなかった作品を「公民館でやろう」と元部員たちに呼びかける。作品のタイトルは「ホモ・ルーデンス」で、その意味は「遊ぶ人」。震災で犠牲になった仲間の一人が残した脚本だった――。
福島県の演劇人らによる「劇団ユニット・ラビッツ」を主宰する佐藤さんは、2023年まで同県の高校の演劇部の顧問として高校生らと舞台をつくってきた。
今作は戦後の日本の新劇をけん引した秋田雨雀、土方与志の両氏の名を冠する劇団「青年劇場」の創立60周年の記念公演の一つとして企画された。
27日まで。詳細は青年劇場のホームページ。
(M・M)