点描
2025/12/19
劇団「トレメンドスサーカス」
児童虐待の問題をテーマに創作舞台
東京・府中で12月20、21日
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藤本さん(前列中央)とトレメンドスサーカスのメンバーら

 児童虐待の問題をテーマにした、劇団「トレメンドスサーカス」の創作舞台「虐待の国のサラ」が20、21日、東京都府中市市民活動センターバルトホール(同市宮町1)で上演される。幼い頃、親から虐待を受けた女性がサバイバーとして歩む姿を描いている。
 トレメンドスサーカスは、「ラディカルフェミニズム・ミュージカル」に取り組む劇団として2017年から本格的に活動をスタートした。ラディカルフェミニズムは女性への根深い抑圧が家父長制に起因するという考え方で、社会構造の根本的な変革を目指している。劇団のメンバーは20代の女性を中心に約10人。代表の藤本幸乃(さちの)さん(舞台名は第六天魔王知乃)自身、「子どものときに虐待を受けていた」というサバイバーの一人。性暴力の被害当事者の視点からこの問題を追及し、演劇で表現しているほか、有志で勉強会などを開いている。
 今回の作品は、幼少期に父親から性暴力を受けたサラが主人公。児童虐待や父親からの性暴力が被害女性のその後の人生に与える深刻な影響に視点を置いた。「傷ついた女性たちが互いに癒し合うことの難しさとその正しいあり方も提起した」と藤本さんは語る。詳細は同劇団のホームページ
(M・M)
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