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2025/03/19
核なき世界をめざして
創作集団「憲法寄席」が平和イベント
3月20日、東京・王子で
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 核や核兵器の廃絶などを訴える平和イベントが3月20日正午から東京都北区王子1の「北とぴあ」内ペガサスホールで開かれる。
 タイトルは「核なき世界をめざして―ビキニ被爆71年・大石又七とマグロ塚を考える」。米国が太平洋・ビキニ環礁で行った水爆実験(1954年)で被爆した、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員、大石又七さん(2021年に87歳で死去)の活動に視点を置いた。被爆後、焼津を離れた大石さんは東京でクリーニング店を営みながら体験を語り続けた。また、漁獲したマグロが当時の築地市場の一角に埋められた史実を伝えようと、有志で「築地にマグロ塚を作る会」を結成。市民からの寄付金をもとに「マグロ塚」と名付けた石碑=写真・同会提供=を制作した。マグロ塚は現在、都立第五福竜丸展示館(江東区)の近くに置かれている。
 今回のイベントは、元渋谷区職員の高橋省二さん(78)ら有志による創作集団「憲法寄席」の公演として企画された。当日は同展示館学芸員の安田和也さんが「第五福竜丸と世界のヒバクシャ」と題して講演。その後、詩人の石川逸子さんの作品「ロンゲラップの海」を原作にした朗読劇を脚本家の杉浦久幸さん、舞台俳優の門岡瞳さんらが上演する。
(M・M)
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