2025/02/08
くるみざわしんさん新作戯曲
「日の丸とカッポウ着」東京・浅草で2月11日まで

「戦後80年」にちなみ、劇作家、精神科医のくるみざわしんさん(58)の新作「日の丸とカッポウ着」が東京都台東区浅草2の「浅草九劇」で上演されている=写真。
関東軍が中国本土で軍事行動を始めた1930年代初め、「出征する兵隊さんたちのためにせめてお茶の一杯でも」と大阪の女性有志がカッポウ着姿のままやかんを持って世話を始めた。やがて日本は戦争へと突き進み、女性たちも軍部の思惑に乗って戦争遂行の歯車と化していく。
演出を担当する東憲司さん(60)=劇団桟敷童子代表=は「この作品は、庶民が精神面からも戦争に巻き込まれていく過程を丁寧に描いている。軍拡路線のいまの政治状況と重ねあわせて見てもらえれば」と話す。
11日まで。詳細は
Myrtle Artsのホームページ。
(M・M)