点描
2024/11/23
劇団未成年
死神からの贈り物」東京・築地で
青春時代にタイムトリップ
124-s-1.jpg
「死神からの贈り物」の1場面。水島涼太さん(左)が主人公のジュンタローを演じ、俳優の水沢有美さん(中央)が死神役で客演する
 俳優の水島涼太さん(73)率いる劇団未成年の新作「死神からの贈り物」が東京都中央区築地3の築地本願寺ブディストホールで上演されている。シニアの男性が青春時代にタイムトリップするファンタジーだ。
 貧乏神にとりつかれたはずが、手違いで死神によって「黄泉(よみ)の国」に送られてしまったジュンタローが主人公。「そのおわびに」と、自分が一番輝いていた青春時代に戻してもらい、当時、思いを寄せていた女性に、伝えることができなかった言葉を口にする――。
 「戦争を知らない世代だった僕らがシニア世代になった。物質的には豊かになったが、それは本当の幸せなのか。かつて自分の中にあった感性を取り戻そう。そんな思いをこの作品に込めた」と水島さんは話す。
 水島さんは1978年、NHKの銀河テレビ小説「ふるさとシリーズ2上野駅周辺」(山田太一さん作)で主演デビュー。以来、数々のドラマや映画に出演してきた。2007年には有志と同劇団を旗揚げし、家族や老いの問題などをテーマに上演を重ねる。今回の舞台では自らジュンタローを演じ、俳優の水沢有美さんが死神役で客演している。
 11月24日まで。詳細は劇団未成年のホームページ
(M・M)
管理  
- Topics Board -