点描
2023/08/19
関東大震災時の犠牲者を追悼
「アイゴー展」横浜で
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自身の作品の前に立つ高慶日さん。参加アーティストの一人として犠牲者への哀悼の思いを込めたという。
 1923年の関東大震災時に虐殺された朝鮮人や中国人らを追悼する作品展「関東大震災、100年ぶりの慟哭(どうこく)アイゴー展」が横浜市の横浜市民ギャラリーあざみ野(同市青葉区)で開催中だ。
 韓国の風刺画家で日本に留学経験のある高慶日(コ・ギョンイル)さん(54)が企画した。韓国、日本、在日コリアンのアーティスト、作家ら約40人が参加し、絵画や写真、オブジェなどが展示されている。
 現在、韓国の祥明大学の教授を務める高さんは、学生たちを連れて来日した際、在日コリアンらに向けられたヘイトスピーチの様子を目の当たりし、「関東大震災の時の虐殺の問題が現代も続いている」と日本人から聞いたという。「表現者としてこの問題にアプローチしよう」と今回の企画を練った。高さんは「民族差別やヘイトの問題はどこでも起こりうる。どうすればそうした溝が埋まり、互いに分かり合えるのかをアートを通して感じてもらえれば」という。8月20日まで。9月には韓国でも開催する予定。
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