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2023/11/05
パレスチナに平和を
非戦の輪を広げよう
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銀座の街に向かってデモ行進する参加者ら
 パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍による地上侵攻が続くなか、東京都心で5日、攻撃の即時中止を求めるデモが行われた。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」などで構成する「パレスチナに平和を!緊急行動」が呼びかけ、在日パレスチナ人を含め、参加者らは「フリーフリー、パレスチナ」「虐殺やめろ」などのシュプレヒコールをあげながら、日比谷駅周辺や銀座の街をデモ行進した。
 このほか、3~5日までの連休中は各地でデモや集会が相次いだ。
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「Woman in Black」に参加した人々(東京都新宿区で 11月3日)
 東京の新宿駅東口の広場では3日、「Woman in Black」(WIB)と名づけた抗議行動があった。
「黒衣と沈黙」で和平を求めるWIBは、1988年にイスラエルで始まり、戦争と軍国主義、女性への暴力に反対するアクションとして各国に広がった。日本では2001年9月11日の米同時多発テロ以降、報復攻撃を浴びるアフガニスタンの人々をはじめ、世界各地の暴力の犠牲者への追悼の意を「黒衣と沈黙」で表している。
 参加者の一人、フリー編集者のやまがなおこさんは「イスラエル軍の無差別攻撃と、それを支持する米政府、そこに追随する日本政府には怒りがいっぱい」という。
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キャンドルを手に犠牲者を追悼する人々=東京都港区で11月4日
 4日は東京都港区の駐日パレスチナ常駐総代表部前で、犠牲者を追悼するキャンドル集会が開かれた。花とろうそくを手にした人々が続々と集まり、ゆらめくろうそくの火に鎮魂と平和への祈りを込めた。
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イスラエル大使館前でアピールする鎌田慧さんら呼びかけ人
 この日は、東京都千代田区のイスラエル大使館近くで、市民有志による「殺すな!ガザ地区停戦緊急行動」があり、約1600人が参加した。ルポライターの鎌田慧さん、評論家の佐高信さん、作家の雨宮処凛さん、講談師の神田香織さんら呼びかけ人のほか、パレスチナ人と交流のある若者らも発言した。
 道路の立ち入り規制があったため、大使館前でのアピールは一部呼びかけ人のみで行われ、神田さんが即時停戦を求める声明文を読み上げた。
 海外では、トルコ、イギリス、イタリア、米国などでパレスチナを支持するデモなどが行われる一方、米仏などのユダヤ人コミュニティーではイスラエルと連帯する集会が開かれているという。だが、必要なのは、双方が歩み寄る対話。「命を守る」の一点で、つながることではないだろうか。
 ウクライナを含め、いま、この瞬間も多数の市民、しかも多くの子どもたちの命が奪われている。世界中の人々と連帯して非戦の輪を広げなければいけない。
(M・M)
2023/10/21
劇団青年座 「同盟通信」
「戦争報道」題材 記者たちの葛藤を描く
東京・新宿で
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「同盟通信」の1場面=坂本正郁さん撮影
 戦争報道に関わる記者たちの葛藤に視点を置いた、劇団青年座の舞台「同盟通信」が東京都新宿区の「新宿シアタートップス」で上演されている。劇作家の古川健さんの新作の戯曲で、軍部による政治への圧力が強まるなか、「米英の通信社に肩を並べるナショナル・ニュース・エージェンシーを」と設立された「同盟通信社」を題材にした。
 同盟通信社は、当時の新聞聯合(れんごう)社(聯合)を母体に1936年1月に発足。同年6月には日本電報通信社(電通)の通信部を合併し、本格的に始動した。国外にも支社、支局を設置して通信網を広げていくが、政府から助成金を受けた「国策遂行」の命に服する通信社だったため、戦時中は、軍が発表した戦果をそのまま配信した。さらに、連合国の通信社電やラジオニュースを傍受し、陸軍や外務省に情報提供していた。1945年の敗戦を機に解散を決め、9年の歴史に幕を閉じた。
 舞台では、「正確公平」「客観的な事実の報道」という理念を掲げた通信社が変貌していく様子を、記者たちの抵抗や苦悩を絡めて描く。記者の中にも、自己保身や忖度(そんたく)をする動きが出る。
 情報過多の現代においてインターネットに書き込まれるヘイトやフェークニュースなどが後を絶たないが、古川さんは「我々に必要なのは正しく情報を処理する能力だと思う」という。
 10月22日まで。詳細は劇団青年座のホームページ。
(M・M)
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