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2023/12/14
2023/12/14バレエシャンブルウエスト
「くるみ割り人形」東京・八王子で15、16日に上演
心が躍るファンタジーを
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「くるみ割り人形」の1場面=バレエシャンブルウエスト提供
 東京都八王子市を拠点に活動するバレエ団「バレエシャンブルウエスト」による舞台「くるみ割り人形」が15、16日、同市のJ:COMホール八王子で上演される。バレエを習う地元の子どもたちも動物などにふんし、愛らしさがステージを彩る。
 くるみ割り人形はチャイコフスキーの三大バレエ組曲の一つだ。ネズミの軍団と戦ったくるみ割り人形が王子に変身し、自分を助けてくれた少女クララをお菓子の国へと導いていく。
 シャンブルウエストは「地域にバレエ文化を」と、八王子市出身の川口ゆり子さん(73)が夫の今村博明さん(73)と1989年に創設したバレエ団が始まりで、99年に現在の名称になった。夫妻とも牧阿佐美バレエ団の元トップダンサーだ。
 相次ぐ戦争や紛争、国内では貧困、格差の問題などで大変な時代だが、師走のひとときを、心躍るファンタジーにひたって過ごすのもいいだろう。
 15日は午後6時半、16日は午後1時と同5時半の2回公演。詳細は公演事務局(042-624-4037)。
(M・M)
2023/11/29
「つか版 忠臣蔵」オンラインで配信
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「つか版 忠臣蔵」の1場面
 劇作家のつかこうへいさん(1948~2010年)原作の「つか版 忠臣蔵」がオンラインで配信されている。
 演劇ユニット「9PROJECT」(ナインプロジェクト)が今月、東京・上野で公演した舞台で、赤穂浪士が主君の浅野内匠頭の宿敵、吉良上野介を討った「忠臣蔵」に登場する俳人、宝井其角が主人公。「この忠義の物語が生まれた背景には、それを仕立てた人物がいたのでは」との発想から、その人物を宝井其角に設定。どうしようもない赤穂浪士たちを必死に討ち入りへと向かわせた其角を描いた。
 「9PROJECT」は、北区つかこうへい劇団(すでに解散)の元メンバーらが結成し、つかさんの作品を中心に上演している。「つか版 忠臣蔵」は82年の大晦日に放映されたテレビドラマのシナリオなどをもとに、同ユニット代表の渡辺和徳さんが脚本と演出を手がけ、2018年に初演された。
 5年ぶりの再演となった今回は、大衆演劇界のホープとして注目される三咲暁人さん=劇団暁座長=が其角を演じた。「過去の傑作を巧みにアレンジしながら、鋭く人間の内面を描く。まさしく、『つか流』の物語を楽しんでもらえれば」という。
 配信は11月30日まで。詳しくは「9PROJECT」のホームページ
(M・M)
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