/ 

2021/10/04
ごまかされるな「新内閣」キャンペーン
 どうであれ、4日から岸田新内閣がスタートする。本来なら、自民党の顔が変わったら変わったで、菅選挙管理内閣の下で総選挙をするのが筋だろうが、そうはいっていない。最近聞かなくなった言葉だが、これも自民党が勝手にやった「政権たらい回し」だ。
 自派を冷遇してでも安倍に付き従った岸田新首相の閣僚人事は、あまり聞いたことがない多数の新人登用や、40代の経済安保相、デジタル相など、結構話題は豊富。だが、それでごまかされるわけにはいかない「政治課題」は、見えるだけでも山積みだ。

 《国会の存在意義》 改めて再確認したいのは、憲法に基づく野党の国会開催要求を蹴って総裁選を優先し、その結果としての国会召集になったという事実。自民党が政権政党である限り、その事実は消えない。これからどうしていく気なのか…?
 《甘利幹事長の説明責任》 仰天したのは、甘利幹事長の出現だ。16年に週刊文春が報じたURから2億円余を受け取った建設業者が口を利いてもらった甘利事務所に証拠があるだけで1200万円が渡った、という疑惑。大臣室で50万円受け取った、という話もあり、甘利氏はTPP担当相を辞任したが、「説明する」といいながら入院してごまかしたまま。これを一体どうするのか?
 《ところで、自民党の1億5000万円は?》 河井事件で明るみに出た、自民党の1億5000万円問題。内閣官房機密費からか、自民党本部の無届け裏帳簿からか、検察の自民党本部捜索説まで流れた疑惑も藪の中だ。
 《モリカケ、桜、公文書偽造の再調査》 総裁選では、野田聖子氏以外、揃って再調査に否定的だったが、「捜査中だから」といってごまかすわけにはいかない。自殺してしまった赤木俊夫さんの遺志をそのままにしておいていいのか? 検察庁はこんなに明白な「桜」問題の法律違反を「下手人は総理」だからといって放っておいていいのか?
 《専門家をどうする? 学術会議をどうする?》 杉田和博官房副長官を代えたからと言って終わらない。1年遅れでもなぜ再任しないか? コロナ問題にしても専門家を都合のいいときだけ「専門家」を使い、異論を聞かなかった安倍・菅政権を引き継ぐのか? 
 《「宏池会政治」は「破廉恥政治」から決別できるか》  岸田氏は9月30日、宏池会総会で「宮沢政権を知っている方は少なくなったが、30年の歴史の重み、責任を感じる」と、「政権派閥」になったことを強調した。「丁寧で寛容」のスローガンは、池田勇人政権の「寛容と忍耐」にあやかったものだろうが、小泉政権以来、右派にハイジャックされていた自民党を復活させられるのか? 「新自由主義からの脱却」(岸田氏)ができるのか? 「廉恥欠く政治」(東京新聞4日付社説)と決別できるのか?

 《「矛盾をごまかす弥縫策」か「日本を変える変革の道か」》 新政権も施政方針演説で、言いたいことを言って、解散するのだろう。ただ、これまでと違っているのは、自民党に対抗する「市民と野党の共通政策」が、対抗軸として提示されていることだ。
 選挙で、自民党を過半数割れに追い込めるかどうか? 問題の焦点は「弥縫策に充ち満ちた自民党のインチキ改革」か「日本を方向を変える市民と野党の政権」か、である。
2021/09/26
神奈川の政治地図が変わりはじめた
 山中竹春さん(前横浜市大教授)の圧勝で終わった横浜市長選挙につづいて、10月17日投開票の鎌倉市長選、24日投開票の川﨑市長選に注目だ。それぞれに勝利すれば(昔流行った)「革新ベルト地帯」ならぬ「市民派市政ベルト地帯」出現ということになる。つづく衆院選で神奈川2区選出の菅義偉首相落選なんてことも空想ではなくなる。
鎌倉に 初の女性市長誕生なるか!
 10月17日投開票の鎌倉市長選で、由比ガ浜西自治会長の兵藤沙羅さん(46)が9月24日、無所属で立候補する意向を明らかにした。
40-s-1.jpg
 兵藤さんは酒店の女将(おかみ)で、地域に大型商業施設を建設する計画に反対する団体「THINK YUIGAHAMA」で事務局長を務めている。
市役所で開いた記者会見で「市民が暮らしにくい町になっている。大型開発より、市民の暮らしを救済したい」と話した。
市民の最大の関心事となっている(藤沢・大船間に造ろうとしている)「村岡新駅」設置や市役所移転は白紙に戻し、小中学校の給食に有機野菜を使などの政策を発表した。会見は2時間に及んだ。
「政策実現の原動力は?」と問われて、それは「愛」ですと答えた。

 自治会のHPを開いてみた。
 ごあいさつ
 「自治会とは行政と個々の住民をつなぐパイプ役であって、自分たちのまちを良くするための大きな役割を担っています。みんなで後世に引き継げる住みよいまちを目指しましょう」と書いている。そのまま「市政」に通じる素直な言葉だ。

 市長選にはすでにNPO代表のT氏、元市議(現職の時市職労を敵視していた)N氏、そして現職の松尾崇氏が立候補を表明している。
初の女性市長誕生にはもってこいの布陣だ。

 沙羅という名は 「沙羅双樹」の沙羅だ。
「名前を付けたのはどなたですか」と聞いてみた。「母です」と。さすが鎌倉人。
 平家物語の一節をおもわず口にした。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」
沙羅双樹の花の色は「白」だ。「白」は源氏の旗印。正確にはピンクがかった白らしい。沙羅さんの選挙ウエアは沙羅双樹の花の色になるようだ。
 源氏といえば 鎌倉だ。
 最近のNHK大河ドラマについて言いたいことはゴマンとあるが、それはさておき、来年の大河ドラマは鎌倉が舞台だという。
 舞台は沙羅さんのために動き始めているみたい。
女性市長の誕生 市民派市政ベルト地帯再来。
楽しみだ。
2021/09/19
日本を変えるチャンスに
39-s-1.jpg
 事実上の退陣に追い込まれた菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が9月17日告示された。
 立候補した河野太郎行政改革担当相(58)▽岸田文雄前政調会長(64)▽高市早苗前総務相(60)▽野田聖子幹事長代行(61)の4人は、いずれも安倍内閣で閣僚を経験。同日、共同記者会見に出席したが、東京五輪、パラリンピック中に感染が再拡大したCOVID―19(新型コロナウイルス)について、実効性のある施策は打ち出されなかった。森友学園を巡る財務省の文書改ざん問題では、野田氏が党に解明チームをつくる考えを示したものの、ほかの3氏は慎重だった。
 総裁選は国会議員(383票)と党員・党友(383票)の計766票で争う。過半数を獲得した候補がいなければ、上位2人の決選投票になる。29日の投開票で新総裁が選出され、10月4日召集(見通し)の臨時国会初日で、第100代首相に指名される。総裁選のすぐ後に、衆院選が控えている。これから水面下で派閥間の駆け引きが行われるのだろうが、だれを「党の顔」にすれば選挙に有利かという視点で総裁が決まっていくのであれば、肝心の党改革には至らないだろう。
 野党にとっては、政権交代のチャンスが到来したといえる。現在、公開中の「パンケーキを毒見する」は菅政権の実態に迫ったドキュメンタリー映画だが、プロデューサーの河村光庸さん(72)は、第2次安倍政権以降、政治は官邸支配となって言葉や議論がなくなり、「議会制民主主義という根本が失われている」との危機感から、製作を思い立った。この映画を見た大学生から「政治に興味を持った」「これからは選挙に行く」などの感想が寄せられているという。この機を逃さず、野党には、女性、子ども、障がい者、LGBTQ、外国人など、だれもが安心して暮らせる社会にするための具体的で明確なビジョンを打ち出してほしい。「真の民主主義国家になる」という一点でつながり、共闘できるはずだ。
 どんな国、社会、コミュニティーで生きるのか。市民一人ひとりが「自分事」として考えることができれば、この国は変わっていくに違いない。
管理  
- Topics Board -